学習スケジュールの立て方

学習スケジュール管理表


 いざ「さあ勉強するぞ」と思って本を買っても、最初の数ページをパラパラとめくっただけで後は「積ん読」になってしまうことはよくあります。

 ただ、「これだけはしっかり習得しよう」という明確な目標がある場合、特定の本をいつまでに学習し終えるかというタイムスケジュールを決めるのはモチベーション維持のためにも有効です。

 例えば上のような表を使います。このサンプルは1冊の本を4カ月で終えることを想定したスケジュール表です。1カ月を4週に分けて、一週間ごとに何ページ勉強するかを決めます。例えば、前後の目次・付録・解説・索引を除いて584ページの『表現のための実践ロイヤル英文法』を4カ月で勉強しようとした場合はこんな風に計算して記入します。

 584ページの本を4カ月 (16週) で勉強しようと思ったら1カ月146ページ、これを4週に分けて勉強するなら1週間当たり36.5ページになります。0.5ページの週があるのは中途半端ですから、例えば36ページの週と37ページの週を交互にすれば4週でちょうど146ぺージになります。

584÷4=146

146÷4=36.5

37ページの週に毎日勉強する場合 (=週7日)   37÷7=5.28P

                      平日だけ勉強する場合(=週5日)  37÷5=7.4P

 だいたい一日5ページから7ページくらいの計算だなと分かります。個人的には週5日勉強するという予定を立てておいて週に2日くらはバッファーを作った方がいいと思います。予定というのは予定通り行かないものなので

 一日予定通り行かないだけで計画倒れになってしまうよりも、一週間単位でリカバーできるように予定を組んだ方が長続きします。


「学習内容」のところは書いても書かなくてもいいですが、目次を見てだいたいのところを書いておくと、4カ月で文法を網羅的に学習できるんだなという概要がつかめてモチベーション維持につながります。筆者の手製のエクセルシートですが、もしよろしければ以下からダウンロードして自由にお使いください。手書きの方が良い方にはPDF版もご用意しています。もっとページ数が多い本の場合や、もう少しスローペースで勉強したい場合などは、行を追加するなどアレンジして使ってください。


 実はこの計画表は、書籍翻訳をする時のスケジュール表をアレンジしたものです。長い本を一冊訳すためには、これと似た管理表を使って工程を管理します。


 このようにしてちょっとした表を使ってスケジュールを管理することで、独学でも着実に勉強を進めることができます。