日英翻訳の参考書

日英実務翻訳の方法 田原 利継 (著)、Michael Post (原著)、マイケル ポスト (翻訳)、島津 明子 (翻訳)

日本語を適切な英語に訳すための理論が体系的に説明された本です。こうした理論を頭に入れた上で翻訳の実践をこなすと、ただ数だけこなしているより効率的にコツを押さえることができるようになります。


ネイティブが教える日英翻訳テクニック-直訳じゃダメなワケ

ケビン・モリセイ (著)、株式会社日立インフォメーションエンジニアリング (編集、翻訳)

「『など』を直訳しない」「和製英語を直訳しない」など、不自然な英語を書かないためのテクニックが解説されており、翻訳者だけでなく、自然な英文を書きたいすべての人にお勧めの本です。

 英語に自信がある人が読んでも「結構これやってしまっているかも」と思う点があって、色々な意味で振り返りになります。


英語の発想で翻訳する―英語ロジックで日英翻訳の基本を学ぶ (アルク翻訳レッスン・シリーズ実務翻訳) 松沢 圭子 (著)

英訳に際して、細かなテクニックというより、「どう発想して英語にするか」に注目して解説した本。読みやすい編集もお勧めな本ですが、現在新品では手に入りにくいのが残念。

また、翻訳の参考書ではないですが、美しい日本語を美しい英語に訳したサンプルとして、ロバート・キャンベルさんの『井上陽水英訳詩集』はとてもお勧めです。日本語を英語にする際の発想のヒントが得られます。

例えば中森明菜さんの歌唱で有名な「飾りじゃないのよ涙はHAHAN」は”They’re not trinkets you know, these tears.”と訳されています(263ページ)