勉強会に参加して訳文をレビューし合う
英語の文法と構文の勉強をして読解力を身に付けたら、日本語を磨くという意味でもどんどん実践で訳出の練習をします。通信教育を受ける他は先生に添削してもらうという機会も なかなかないと思いますので、勉強仲間と一緒にお互いの訳文をレビューし合うというのも良いです。
FacebookやTwitterなどで翻訳勉強会がいくつかありますので、そのような団体に所属してみるというのも手です。
TEDの翻訳ボランティアプロジェクトに参加する
英語のTEDトークに字幕をつけるというプロジェクトには各国のボランティアが参加しています。
ボランティアなので報酬は出ませんが、翻訳したものは資格のあるレビュアーが校正を行いますので、どのように校正されたかを見ることで勉強にもなります。翻訳スキルを磨くには良い機会になると思います。
TEDの翻訳ボランティアに関する詳細はこちら
国境なき翻訳者団 のボランティアに登録する
国境なき翻訳者団 (Translators without Borders)
上記のページで「国境なき翻訳者団」がボランティアの翻訳者を募集しています。最近知った情報ですが、翻訳を通じて国際協力をしたい方には向いている活動かもしれません。こうした活動で実践力を磨くのも良い方法だと思います。
雑誌等の翻訳コンテストに応募する
また、以下のようなコンテストにチャレンジすることでモチベーション維持につながりますし、総評や模範訳を見ることで自分の翻訳に足りない部分は何であるかが分かります。また、コンテストで入賞すればそれがきっかけで、新たな人脈につながったり仕事につながる可能性もあります。
年4回発行の同雑誌の誌上で毎回開催されています。毎回異なるジャンルをテーマに開催。最優秀賞 (1名) 賞金3万円。
アルクから年1回刊行の『翻訳事典』誌上で開催されます。実務部門、出版部門、字幕部門の3部門に分かれています。(第34回翻訳大賞は締め切られました。次回開催は未定。)
・The Japan News翻訳コンテスト
読売新聞発行の英字新聞 “The Japan News“で毎週金曜日に開催されている短文の翻訳コンテストです。以前は英日、日英と交互に開催されていたようですが、現在は日英のみのようです。
・アメリア翻訳コンテスト
有料の会員制サービス・翻訳者ネットワーク「アメリア」では、定期的に翻訳コンテストが開催されています。会員でなくても応募できるコンテストが開催されていることもありますので要チェック。
時事英語を課題とした翻訳コンテストを毎月1回開催。1回の応募につき1,000円(税込)/添削付きでの応募は一回につき2,000円(税込)。最優秀者にはアマゾンギフト券が進呈されます。
・この他にもTwitterで「#翻訳コンテスト」で検索すると新たなコンテストが見つかる場合もありますので、こまめに情報を収集するのが良いと思います。
対訳があるものを使って訳出練習する
週刊の英字新聞でも翻訳の練習教材になります。
例えば、朝日新聞が発行しているAsahi Weeklyには「英訳・天声人語で英文読解」というコーナーがあります。ここに掲載されている英文(天声人語からの英訳)を自分で訳してから、元の日本語文を確認します。
このコーナーだけをピックアップした電子教材も出たようです。年間利用価格900円ということで手軽です。詳しくはこちら。
どの方法で勉強するにしても、訳しっぱなしにせず、誰かに添削してもらうか、模範訳と照らし合わせて自分の弱い部分を確認することが大切です。それによって英文読解力と日本語表現力の両方が同時に上がっていきます。