仕事獲得の機会は広がるがデメリットも
海外のエージェント(翻訳会社)では英語→日本語の翻訳者の需要が高まっており、仕事獲得のチャンスも多いですが、日本国内のエージェントと比較して次のようなデメリットもあります。
・メールや電話のやりとりなど、すべて英語で行う必要があり、細かいやりとりが通じないこともある
・職務経歴書(CV)も英語で作成する必要があり、契約書も英語でやり取りする必要がある。
・時差の関係で深夜や早朝にメール(ひどいときは電話も)やSkypeでメッセージが来ることがある。
・仮に会社の業績が急激に悪化して支払いに滞りなどがあったとしても回収に時間がかかる(最悪回収できない可能性も)
複数の取引先と取引して安定的な受注を
上記のように時差の関係もあるのでできれば日本国内のエージェントとだけ取引して目標の収入を得られれば良いですが、仕事量には波があるため、海外も含めたエージェントと取引しておくと、安定的な受注につながります。
※参考:このページ一番下に海外の翻訳会社の評判を確かめるためのサイトへのリンクを記載しています。↓ down
相手先からコンタクトしてもらうようにする
オンラインで登録ページを設けて常時翻訳者を募集している会社もありますが、できれば先方からコンタクトを受けた上で応募した方がその後の流れがスムーズになります。翻訳者としてすでに経験がある人の場合は、国内外の翻訳者のディレクトリに自分の情報を掲載することで、相手先から連絡をもらえる可能性があります。
掲示板を見て応募する
また、ディレクトリには仕事を依頼したい人や法人が書き込みをしている場合がありますので、そのような書き込みの指示に従って応募書類を送付するという手段もあります。
など
Indeed海外版にヒットするキーワードで探す
もう一つ、裏ワザ的な探し方として、Googleの検索窓に英語で”Japanese translator jobs in remote”などと入力すると、英語版のIndeedに飛びます(時々それでも日本のIndeedに飛んでしまうことがあるのでその場合はキーワードを色々変えてみてください)。
英語で応募書類を用意する
応募の際には、英語の応募書類が必要になります。
Curriculum vitae (CV)・・・履歴書(職務経歴書)のこと。Resumeともいう
英語のCVには以下のような内容を盛り込みます。
- 連絡先 (Contact information)
- 言語ペア (Language combination)
- 専門分野 (Field of specialisation)
- 翻訳以外に提供できる言語サービスの種類 (The services you provide besides translation)
- 学歴と翻訳関連の資格(Education history and relevance qualifications)
- 職歴と翻訳関連の経験業務(Relevant professional experiance with examples of projects)
“how to write a translator’s CV“などのキーワードで検索するとサンプルが色々ヒットします。
Top 100 translation companies in 2022
(Smartcat.com)
【参考】
■海外の翻訳会社と取引を開始する際に評判を確かめるサイト:
・The Blue Board:
https://www.proz.com/blueboard
・Translator scammers directory
http://www.translator-scammers.com/translator-scammers-directory.htm
※なお、ここに記載されている評判等の情報は掲載時点での情報であり、経営状況悪化などで不払いなど不測の事態が発生する可能性もありますので十分ご注意ください。
新規取引先については国内外問わず、契約条件で納品から入金までの期間を確認しつつ、最初は少量の受注から始めるなど、リスクヘッジをしながら徐々に安定的な取引につなげられるよう注意して進めるのが良いと思います。