コラム①:翻訳情報商材詐欺にご注意

今、コロナ禍で副業を探している人を狙った悪質な翻訳情報商材が問題になっているのをご存じですか。私のTwitter(@yukaringlish)をご存じの方は私がこの問題についてかなり集中的に発信しているのをご存じかもしれません。

去年の秋ごろから「英語力が高くなくても翻訳者になれる」「TOEIC500点でも大丈夫」「英語が苦手な方でもOK!」「最短40日でデビュー」などと安易な言葉を並べたてて30万円とか50万円の受講料を取り、その内情は、ひたすら尋常ではない数の翻訳会社に一気に応募することを勧めたり、自分の経歴を膨らませて書くよう(詐称することを暗示的に推奨するような)指導するものであると漏れ伝わってきています。

肝心の翻訳の授業内容もひどく、ネット上で公開された「訳文分析」動画を見ると「辞書にある訳語だけを使え」「自分で考えてはダメ。辞書の訳語やネットのコーパスから拾ってきて一番しっくりくるものを当てはめろ」という主旨の発言をし、本来の翻訳作業とは全く違うことを教えています。

一時期「年収1千万円目指せます」「1日1時間の勉強で月10万円稼げるようになります」と、派手なポップアップを埋め込んだ情報商材丸出しの広告を集中的に展開していたので見たことがある人もいるかもしれません。

その後、今年 (2020年) の2月ごろから徐々に私もブログで注意を呼びかける記事を書いたり (https://yukariasano.blogspot.com/2020/02/blog-post.html) して、悪質な実情を訴えてきました。

運悪く引っかかってしまった人の中には、不正を勧められたり間違ったことを教えられる指導方法に疑念を抱き、そのまま学習を続ける気にはならずに返金を求めているのに対応されない人もいるようです。

私のブログ記事では「浅野正憲氏」「在宅翻訳起業コミュニティ」と名指しで警戒を呼び掛けていましたが、それが注意を引いたおかげで今では「浅野正憲」という名前をグーグルで検索するだけで広告の次に私のブログ記事がヒットするまでになりました。

※2020年11月18日追記:最近、新たに別の代表者が準備する類似の講座が2件、確認されています。

こういう悪質な翻訳詐欺講座には注意してください。この記事をお読みの皆様のお知り合いの中で、怪しい翻訳講座の話をしている人がいたら、事情を話して全力で止めてあげてください。詳しくは上記の私のブログ記事も参考になさってください。